事 例
加工時に発生する医療用器具のバリをなんとかしたい。
このお悩みの
解決策
細かなチューニングを経て、
ご依頼から3カ月後には無事に装置を導入。
アルミ加工後に必ずバリが出てしまってしょうがないんだ…。
今は検査時に人海戦術で対応しているけど、半年後の大増産前には解決策を講じないと対応できなくなってしまう。
人体に接触するからバリは絶対NG。良い手はあるだろうか?
お客様のご要望
アルミ加工時に必ずバリが出てしまう。
半年後の大増産前に解決策を講じたい。
羽根田にお任せ下さい。バリはどの程度の固さでしょうか?
竹串で力を入れて突けば、1個につき20~30秒ほどで取れるくらい。
端面の仕上げも、目視でOKなら良いレベルなんです。
仕上がりが基準以上なら、できるだけコストを安く抑えたいのだけど。
お客様のご要望
標準以上の仕上がりをクリアしたうえでコストを抑えたい。
そうですね。
外注に出すより、装置を購入することをお勧めします。
コストで考えると、デバリング(メタンガスでバリを燃やす方法)か、もしくは、超音波洗浄という方法がよいと思いますが、いかがでしょうか?
そのほか、磁気バレル(磁石円板を高速回転させてバリを取る)を用いる方法もありますが、これはもう少し固いバリが対象ですので、
最初の2方法よりコストは高いです。
羽根田の対応
外注に出すのではなく、装置の購入を提案。その中でもコストの低いデバリングと超音波洗浄の2方法を提示。
羽根田では、お客様のご要望に応じて最適な方法をご提案します。
その2方法で試したいな。
サンプルをお預かりさせて頂ければ各方法でトライをさせて頂き、1週間程でご報告を致します。
羽根田の対応
2つの方法でサンプルによるトライアルを実施、1週間後の報告をお約束。
羽根田では、サンプルによるテストとその結果報告にも柔軟に対応します。
ありがとう。
それでは各50個ずつを準備するからお願い出来るかな。
承知しました!
1週間後
結果
2方法での結果が出ました。
デバリングは、
完全にバリが取れていますが、アルミが少し青色に変色をしてしまいました。
燃やす際の温度が影響しているかと思われます。
超音波の方は、今回のテストでは80%程度の除去に留まりました。
変色は問題となりますでしょうか?
問題であれば、超音波のパラメータ設定をチューニングする時間を頂けないでしょうか?
羽根田の対応
2方法のテスト結果を受け、超音波洗浄のチューニングをご提案。
羽根田では、テスト結果をもとに最適な方法を改めてご提案します。
変色はまずいなあ。
材料の性質は勿論、色や形はしっかり決められている条件下で納入しないといけない。
どんなテストに、どれくらいの期間が必要なの?
そうか。それなら超音波洗浄方法に絞って、洗浄時間と超音波の条件を上げて再トライをお願いしたい。
1時間で300個、1日12時間は使いたいな。
1時間で300個、1日12時間処理できるようにしたい。
喜んで。3日以内に結果をお持ちします。
3日後
1時間に450個処理出来る条件で、ほぼ100%バリを除去する事が出来ました。
100%の保証は難しいのですが、目視検査の代替え検査装置の開発も可能です。
羽根田の対応
チューニング後のテストを実施したうえで、品質を保証する検査装置をご提案。
羽根田では、ご依頼の案件以外にも、お客様に役立つご提案を幅広く行います。
ぜひ購入を前向きに検討したい。
検査装置は次の課題として、細かい洗浄の条件や方法について打合せしたいのだが。
分かりました。いつまでに装置の導入が必要でしょうか?
3カ月後には、稼動させていたいなぁ。
無事3ヶ月後に装置導入
検査装置より、他の製品のバリ取りに関しても、ソリューションが欲しいんだけど。
ハイ。喜んで!
このケースでは、医療用器具を開発・製造する取引企業からのご依頼で、アルミ加工後に出るバリの除去方法として超音波洗浄をご提案。
細かなチューニングを経て、ご依頼から3カ月後には無事に装置を導入。
これにより、従来は人海戦術で対応していた検査工程の手間を大幅に削減でき、間近に控えた大増産に対応できる生産体制を整えることができました。