
乾燥装置
・ 減圧により沸点を下げ、マイクロ波で材料の内部水分を押し出し、表面に押し出された水分を遠赤外線で瞬時に蒸発させる高
性能な乾燥装置です。
・ 食品の味・香り・色を維持したまま、従来にない高品質な乾燥ができます。
・ 野菜類・魚介類・スパイス類・加工食品類などのペースト材料から40mm厚程度の物質まで幅広い分野の乾燥に対応できます。
・ 含水率を3%以下までにでき、優れた乾燥品を生み出すことができます。
・ 乾燥時間が短く、かつ高精度の制御を実現しており、低コストの量産ができます。
・ 排気は極めて匂いのない水蒸気で環境に優しい乾燥ができます。
1. 真空により無酸素環境を創出し水の沸点を下げる。
2. マイクロ波で物質内部の水分を物質外部に押し出す。
3. 遠赤外線で物質表面の水分を瞬時に除去する。
4. 物質は自らの気化熱によってクーリングされ、物質温度は真空状態によってコントロールされる。
HDはこれらのアクションを同時に行い高品質乾燥を実現します。
| 装置の種類 | 特徴 |
|---|---|
| フリーズ・ドライ (FD) |
被乾燥物を減圧下で凍結し、凍結状態にある水分(霜)を加熱して水蒸気に昇華させる乾燥方法で、インスタント食品やその具材の乾燥に広く利用されている。水分は凍結することにより体膨張を起こし、これを除去する際に比較的大きな穴が残るため乾燥物がポーラス状になり湯もどりが早いという特徴を有する。一方、凍結により被乾燥物の細胞破壊が起こるため、その結果、味、香り成分の一部が水分(霜)とともに排出されてしまい、味わいの少ないものになってしまいます。また、FDでは薄くスライスしたものでないと乾燥できないため用途が限られることや乾燥時間も1工程で約24時間を要するため大型の装置で大量投入する必要があります。したがって、イニシャルコストやランニングコストも高いものとなります。 |
| スプレー・ドライ (SD) |
液状、ペースト、粉粒体等の被乾燥物に高温の加圧気流等を噴射することによって乾燥させる方法で、量産性が高いため食品や薬品乾燥等に広く利用されている。しかし、高温(150℃前後)で乾燥させるため被乾燥物に成分破壊等のダメージを与えてしまうこと、また、粉体等に加圧気流を噴射することにより装置の汚れがひどく故障の原因ともなり保守管理が大変なことなどが難点であります。 |
| 熱風乾燥 (AD) |
被乾燥物に燃焼ガスによる熱風を直接または間接的に送り込み熱伝導により乾燥させる一般的な乾燥方法でコストが低いため各種の乾燥に広く利用されている。しかし、乾燥に時間を要することや乾燥精度が低いため被乾燥物の酸化や劣化が生じ、色、味、香り等を損なってしまうことが難点であります。 |
| 真空ベルト乾燥 (CVD) |
減圧により沸点を下げ、液状、ペースト状の被乾燥物をベルト上に流して蒸気や温水で加熱することにより、発泡させてポーラス状に乾燥する方法で、限られた用途に利用されている。しかし、乾燥精度が低く乾燥むらが生じやすいことや加熱によるダメージを受けることが難点であります。また、保守管理が大変なこともあげられます。 |
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 技術的内容 | 減圧、マイクロ波、遠赤外線の三つのエネルギーを使用し、減圧によって水の沸点を下げることにより被乾燥物にダメージを与えない温度で、マイクロ波の特性により内部水分を押し出し、遠赤外線によって表面水分を蒸気化して乾燥する技術です。 |
| 乾燥速度 | 極めて短時間に水分を抜き取るシステムで、乾燥速度はマイクロ波の出力によってほぼ換算することができ、1時間当たりの水分除去量はマイクロ波1KW当たり約1リッターで、例えばHD−12Rタイプでは1時間当たり約12リッターの水を除去(含水率50%の被乾燥物であれば約24kgを処理)することができます。 |
| 乾燥精度 乾燥温度 |
他の乾燥方法では薄くスライドしたものでも乾燥にむらが生じたり、含水率5%程度までの乾燥しか得られませんでしたが、HDは均一にしかも含水率1%台までの精度の高い保存性の優れた乾燥が可能であります。また、乾燥中の乾燥温度は、初期水分の約80%を20℃から50℃の間、残り水分の約20%を40℃から85℃の間にコントロールできます。 |
| 品質・用途 | 被乾燥物のほぼ水分のみを抜き取るため、素材の持つ色、香り、風味、栄養素成分を極めて良好な状態で維持することができます。したがって従来にない本格指向の商品開発や有効成分抽出が可能となります。野菜、いも類、魚介類をはじめ粉粒体、ペーストや小さなブロック状の物、魚の骨などに至るまで広い用途に利用できます。なお、凍結により細胞破壊のおきた野菜などの場合には、香り成分や養分の一部が水分とともに流出してしまうため、生の物ほどの品質は望めません。また、HDの乾燥の特性として乾燥による収縮があるためFDと比較した場合、固体物等の湯もどりには時間を要します。 |
| 耐久性 保守管理 |
HDは故障の原因となる駆動部等が極めて少なく、構造的にも極めてシンプルなため耐久性に優れており、マグネトロン及び遠赤外線の寿命による交換と乾燥槽や真空ポンプの定期的な洗浄、オイル交換程度で保守管理も容易であります。 |
| 環境保全 | 真空ポンプからの排気(水蒸気)がほぼ無味無臭の低公害型の装置で、他の乾燥装置では考えられない大きな特徴であります。 |